福井、神宮5年ぶり勝利で鬼門突破じゃ 4日ヤクルト戦先発

 マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した広島・福井優也投手(28)が1日、鬼門突破へ強い意志を示した。4日のヤクルト戦(神宮)で先発予定。これまで神宮での登板は7試合で1勝3敗、防御率8・61と打ち込まれている。11年の8月31日以来、5年ぶりの白星を狙う。2日からのヤクルト3連戦は1戦目にジョンソン、2戦目に九里が先発する。

 勢いに乗って鬼門突破だ。今季公式戦初対戦となるヤクルト戦(神宮)。福井はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、キャッチボールやポール間ハーフ走など黙々と調整を行った。

 過去、神宮での登板は7試合で1勝3敗。防御率8・61と打ち込まれている。「気にはしますけど、オープン戦でしっかり投げられた。いいイメージを持っていきたいと思います」。3月15日のヤクルトとのオープン戦(神宮)では、6回4安打1失点の好投。苦手意識払しょくに確かな手応えをつかんだ。

 再昇格後の初登板となった7月28日の巨人戦(京セラドーム)では、圧巻の投球で7回5安打無失点。4月10日以来、102日ぶりとなる2勝目をつかみ取った。「まだ(再昇格して)1試合しか投げていないので、次の試合が大事。先発陣が疲れてくるのでそこをしっかりカバーできればいいと思います」と責任感は十分だ。

 今季は投手キャプテンに指名されたが、前半戦は苦しんだ。「自分で自分が分からなくなった。自信をなくして(気持ちが)ホームに向かっていくことができなかった」と振り返る。

 7月を逆転勝利で締め、迎えた勝負どころの8月。2日のヤクルト初戦は、今季の対戦成績4戦4勝のジョンソンが先発し、2戦目は九里。3戦目に福井が先発する予定だ。

 ヤクルトは畠山や雄平、川端ら主力打者に故障が相次いでいるが「相手打線というよりは、自分のボールをしっかりと投げ込んでいく。いろんなことが起こるので、冷静に投げたいです」と福井。ルーキーイヤー以来となる5年ぶりの神宮星を狙いにいく。

 チームは2位巨人に8差をつけ、首位を独走中だ。残り45試合。最短で5日に優勝マジック32が点灯する。「しっかり貢献したい気持ちはありますけど、硬くなってもダメなんで。自分は自分の仕事をするだけです」と静かに闘志を燃やした。福井が鬼門突破でツバメ打線を封じ、チームの勢いをさらに加速させる。

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