広島 バレ・バット受けた石原が登録抹消、特例措置で10日以内の復帰可能

 広島の石原慶幸捕手(36)が3日、出場選手登録を抹消された。規定の10日間を待たず、復帰できる「脳しんとう特例措置」を適用。この日は宿舎で安静にし、同日中に広島に戻る。以降はNPBの定めたプログラムに沿ってリハビリを始める。

 石原は2日のヤクルト戦(神宮)で初回、バレンティンの空振りしたバットを後頭部に受けて負傷退場した。2球目、内角低めのカーブを強振。フォロースルーのバットが頭部を直撃。その場で倒れると、起き上がることができずに首を固定された状態で、救急車で都内の病院に搬送された。

 病院で検査の結果、「脳しんとうと後頭部の打撲」と診断された。バレンティンは7月24日の中日戦で杉山翔大捕手(25)の頭部にバットを直撃させ、病院に救急搬送させるアクシデントを起こしたばかりだった。

 首位を走る原動力となっていた正捕手の離脱。チームの戦力ダウンは計り知れないが、緒方監督は「(抹消は)仕方がない。ミーティングでも注意しようというのは言ってあった。向こう(バレンティン)は悪くない」と話した。必死のプレーの中で起こったアクシデント。相手選手を責めることはなかった。順調にリハビリプログラムを消化すれば、最短10日以内の復帰が可能。代わって白濱裕太捕手(30)が、代替指名選手として出場登録された。

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