劇勝に緒方監督「誰一人諦めなかった」
「広島8-7巨人」(7日、マツダスタジアム)
広島が九回2死からのサヨナラ勝ちで、連敗を4で止めた。敗色濃厚な一戦で、菊池が起死回生の11号同点弾。巨人守護神の沢村から、左翼スタンド上段まで運んだ。
「勝ちたい気持ちが前面に出た。3戦とも勝ちたいと思って戦った結果。きょうは僕たちがその気持ちが勝った。完全に芯を食った感触だったので、(打った瞬間は)めったに歩かないけど、歩かせてもらいました」
さらに丸がフルカウントから四球を選び、4番新井が打席に。1ストライクから2球目、真ん中のスライダーを狙った。「キクのホームランで、ヨシッ絶対行くぞ、絶対勝つぞと。そういう気持ちでした」。打球が左翼線を破ると、一走の丸が一気にホームまで生還。今季8度目のサヨナラ勝ちを決めた。
連敗を4で止めて、リーグ最速の60勝到達。2位巨人とのゲーム差を再び5・5に広げた。緒方監督は「本当に劇的だった。1戦目、2戦目、3戦目と1点差。ゲームセットになるまで誰一人諦めなかった。2死からキクが起死回生のホームラン。新井さんが4番の仕事をしてくれた。今日の勝利は非常に大きいものになる」と選手の奮闘をたたえ、逆転勝利に手応えを口にした。