大瀬良が344日ぶりの白星 右肘痛乗り越えて最速148キロ
「DeNA2-3広島」(14日、横浜スタジアム)
広島の大瀬良大地投手(25)が六回、2番手で1回を投げて無安打無失点。直後に打線が2点を奪って勝利し、今季初勝利を手にした。昨年9月5日のヤクルト戦(神宮)以来、344日ぶり勝ち星となった。
同点の六回から2番手で登板した大瀬良は、先頭の桑原を真ん中高めのカットボールで二飛に。続くエリアンを直球で二飛に斬ると、最後は梶谷を内角のカットボールで捕邪飛に抑えた。危なげのない投球で3者凡退に。続く攻撃に流れを引き寄せた。
「ヘーゲンズも一生懸命、投げていたので。打順もそうですけど、自分のやってきたことを信じて。強い気持ちだけは忘れないように投げました」
春季キャンプで右肘痛を発症。復帰登板した7月20日の中日戦は、3回7安打4失点。翌21日に出場選手登録を抹消されていた。今月9日のウエスタン・オリックス戦(由宇)で今季、初めて中継ぎ登板。中1日をあけた11日の同戦でも中継ぎ登板し、12日のDeNA戦(横浜)から、1軍に再合流していた。
この日、直球の最速は148キロ。「やっぱり直球で押せないと厳しい、と。強い球を投げるために、2軍でやってきた。勝ちを呼び込める投球ができてよかった」とし、原点回帰で磨いてきた直球に手応えを口にした。緒方監督は「大地もいい形で入ってくれた。このまま2、3イニング投げてくれたら、また別の形ができる」と、今後の投手編成に厚みが増すことで、手応えを口にしていた。