緒方監督「今日は黒田でしょう」 投打で活躍のベテランを絶賛

プロ通算201勝目となる勝ち星を挙げ、緒方孝市監督(左)と握手する広島・黒田博樹=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 「広島2-0ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)

 広島が先発した黒田博樹投手(41)の投打の活躍で接戦に競り勝ち、5連勝を飾った。投げては7回2安打無失点で8勝目。88球、二塁すら踏ませぬ熱投で、四回にはセーフティースクイズを決め、これが決勝点に。緒方監督は「今日は黒田でしょう」と絶賛した。

 「苦しかったですね。きょうはブルペンから体が重くて、いつも以上に思ったところにボールがいってなかった」と初回、2本の安打を許したが、以降は五回、鵜久森に四球を与えるまで、走者すら許さない圧巻の投球。「石原のリードに助けられた。開き直ってリード通りに、テンポよく投げていくしかなかった」と、打っては今季初の猛打賞と奮闘した石原に感謝した。

 41歳以上シーズンでの8勝は、2009年の下柳剛(阪神=8勝)以来7年ぶり。右腕では90年の村田兆治(ロッテ=10勝)以来、26年ぶりとなった。約1カ月、登板4試合ぶりの勝利で、野茂英雄氏に並ぶ日米通算201勝。「ここまでくれば個人の成績どうこうより、チームが勝ったことが一番大きい。これからも共に苦しいシーズンを戦っていきましょう」と、スタンドを埋め尽くしたファンに向けて呼び掛けた。

 チームは5連勝で貯金を最多24に更新。2位巨人も勝ってゲーム差は変わらないが、最短23日にもマジックナンバーが点灯する。緒方監督は黒田の熱投に加えて、小技を絡めた勝利に「作戦通りに、黒田が打つ方でも打点を挙げてくれた。きょうのように全ての作戦がハマるとは思っていないが、いつも通りやるべきことをやるだけ」と、試合後は早くも次戦を見据えていた。

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