黒田また勲章…日米通算2000投球回 自身に勝敗つかずも「勝ったので満足」

 「中日4-11広島」(27日、ナゴヤドーム)

 節目の登板を白星で飾ることはできなかった。それでも広島・黒田博樹投手は個人記録よりチームの勝利を喜んだ。「勝ったので満足。ベンチにいても何とかなる雰囲気がある。それが強さだと思う」と言葉を紡いだ。

 三回に先頭の近藤を二ゴロに打ち取り、史上88人目となる日本通算2000投球回を達成した。ひとたびマウンドに上がると、誰にもその場所を譲りたくないと思い続けてきた。

 米国でも日本選手初となる3年連続200投球回をクリアするなど、7年で通算1319回を投げた。「投球回にしても先発の回数にしても、しっかり準備してきた積み重ね。周りの人の支えがあったからこそ」と感謝の思いを口にした。

 四回まで完全投球しながら五回に失点。六回にも2点を失い、72球ながら6回で降板した。「状態が落ちたというのはあった」。間もなく迎えるシーズンの佳境。気力を振り絞り、黒田が再びチームの力になる。

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