ジョンソン単独トップ14勝「サイコーデース!」来日初パフォ絶叫3連発

 「広島4-1中日」(6日、マツダスタジアム)

 広島のクリス・ジョンソン投手(31)が、7回1失点の好投で、リーグ単独トップとなる14勝目を挙げた。ヒーローインタビューでは、日本語で3度も「サイコーデース!!」と絶叫。普段はクールな助っ投が、マツダスタジアムで熱く燃えた。

 豹変した。単独でのヒーローインタビュー。ジョンソンが思わぬ行動に出た。端正な顔をしわくちゃにして、スタンドへ向けて3度も絶叫した。

 「サイコーデース!!」

 公私で冷静沈着な男が、来日2年目で初めて見せたパフォーマンス。360度、どこを見渡しても赤く染まったスタンドが最後に大盛り上がりを見せた。

 「自分のアイデアだよ。(優勝が近づいている)この時期は選手も、ファンも、広島の街も最高の時期に来ている。そういう時期を楽しんで、盛り上げようと思ったんだ」。鈴木に教わったという日本語は、チームとファンをさらに優勝ムードへ導いた。

 畝投手コーチが「こっち(マツダスタジアム)で決めよう」と鼓舞して臨んだ一戦。本業でもきっちり役割を果たした。

 序盤の3イニングは1安打投球。五回は遊撃・田中の失策後、大島に中前適時打を許した。それでも気持ちは切れない。堂上、平田をともに149キロの内角直球で詰まった内野フライに仕留めた。

 スタンドの熱気とは対照的に、マウンド上では冷静にアウトを積み重ねた。7回1失点。無四球が示すようにテンポのよい投球で攻撃のリズムを生んだ。

 「自分の投げたい球を制球できていた。四球がゼロということが大きい。ストライクゾーンで打者をアタックできた」。自身5連勝で来日1年目の昨季に並ぶ14勝目は、納得できる内容だった。

 優勝マジックはついに3となった。しかし、ビールかけなどの話題には、元の冷静なジョンソンに戻って口をつぐんだ。「まだ優勝していないので、その質問はストップしてほしい。優勝してから話したい」。歓喜の瞬間まで油断はしない。一歩ずつチームメートと進んでいく。

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