会沢、CSへ向け上昇! 今季初猛打賞、DeNA・山崎康も打った!

 「DeNA6-3広島」(18日、横浜スタジアム)

 広島の会沢翼捕手(28)が今季初の猛打賞をマークした。五回に左前適時打、七回にも左前打を放ち、九回は山崎康から右前打。一時同点のお膳立てをした。この日、巨人のCS進出が決まり、DeNAも出場決定が目前。チームはサヨナラで2連敗を喫したが、CSファイナルSで戦う可能性のある敵の守護神に、価値ある一打を見舞った。

 勝負強さを存分に発揮した。勝利への執念、意地を込めた一撃。会沢がDeNAの守護神・山崎康を打ち破り、今季初の猛打賞をマークした。

 「いい形で打てました。後ろに、後ろにつないでいこうという意識で打席に入った。甘い球が来たら積極的にいこうと思っていました」

 振り返った場面は2-3の九回1死一塁だ。初球、外角高めの146キロ直球を芯で捉えた。一、二塁間を破る右前打。西川の同点犠飛につながった。

 1点リードの五回は、無死一、三塁で左前適時打。七回にも1死一塁から左前打を放った。「打ったことよりも、試合に負けた悔しさのほうが大きい。1打席、1打席必死になってやっている」と自身の記録よりも、チームの敗戦に険しい表情を浮かべた。

 15日の巨人戦(マツダ)で、石原が左腕上腕部に死球を受けた。打撃練習や守備など通常通りメニューをこなすが、大事をとって休養。代わって会沢が翌16日の中日戦(同)から3試合連続で「8番・捕手」でスタメンで出場している。

 これまでも緒方監督は「石原に頼り切りでは、うちのチームはダメになってしまう」とそれに代わる正捕手の台頭を課題に挙げている。中でも会沢には「捕手は打つだけではダメだし、今季前半に苦しんだのが、今の結果につながっていると思う。今年はいい勉強になったんじゃないかな」と大きな期待を寄せる。

 この日、ヤクルトが敗れたため、巨人のCS出場が決まり、DeNAも進出も決定的。CSファイナルSで対戦する可能性もある敵の守護神から、九回に1点を奪った意味は大きい。

 最後のチャンスをつかもうと若鯉たちが奮闘する中、1軍に帯同し続ける会沢も思いは同じだ。「先発投手が若い選手が多いですし、彼らも結果を出して自信をつけてほしい。僕も必死になってやっています」。CSファイナルS突破、日本シリーズへ最高の状態で臨む。

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