ジョンソン虎に来日初黒星「勝ちで締めたかった」
「広島1-4阪神」(22日、マツダスタジアム)
幾度も顔をゆがませた。いつものように変化球でストライクが取れない中で、広島のクリス・ジョンソン投手は粘りの投球を披露した。7回を6安打2失点。昨季から6連勝中だった阪神に初めて敗れ、自身の連勝は6でストップ。リーグ単独トップとなる16勝目はならなかった。
スタートは上々だった。三回までは三者凡退。だが四回、北條に左翼席へ先制ソロを浴びると、六回にも上本に左翼席へソロを被弾した。それでも七回2死二塁のピンチでは得点を許さず、先発としての役割は何とか果たした。
前回から中8日での先発。「登板間隔が空いたので、ぎこちないところがあった。先発として、登板間隔が空くのは好きではない。今日がおそらく(レギュラー)シーズン最終登板。勝ちで締めたかった」。7月27日の巨人戦以来となる黒星。納得のいく結果で締めくくれず悔しさをにじませた。
15勝で並ぶ同僚の野村が登板予定の24日・ヤクルト戦(マツダ)に勝てば、最多勝のタイトルを逃すことになる。畝投手コーチは「最多勝争いでの登板は最後になる。平等にチャンスを与えると言っていたからね」。ジョンソンは切り替えて10月12日のCSファイナルS初戦へ向け調整し、CS突破、日本シリーズ制覇へ先陣を切る。