広島OB山本一義氏、尿管がんで9月に死去 リーグVに水差すと公表控える

始球式を務める山本一義氏=マツダスタジアム(2014年7月30日撮影)
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 広島OBで、ロッテで監督、広島などで打撃コーチを務めた山本一義(やまもと・かずよし)氏が9月17日に尿管がんのため、広島市中区の病院で死去していたことが3日、明らかになった。78歳だった。葬儀、告別式はすでに家族葬として営まれたという。遺族の意向で供花・香典は辞退される。

 広島商、法大を経て1961年にカープに入団。初年度からチーム低迷期の4番を担い、地元出身の生え抜きスターとして大きな役割を果たした。コーチ兼任となった75年、初優勝を見届けて引退。以降は長く打撃コーチとして、手腕を存分に発揮していた。金本知憲(阪神監督)や緒方孝市(広島監督)、前田智徳氏(野球評論家)ら多くの名打者を育成。金本は引退時に「野球界の恩人」と感謝の言葉を残している。

 チームは9月10日に25年ぶりのリーグ優勝を飾った。お祝いムードに水を差したくない、という本人の強い意向があったようで、この日まで公表が控えられていた。ベストナインを2度獲得。球宴にも5度出場していた。

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