鈴木誠也 弾丸ソロ!5日ぶり実戦で快音「しっかり振れた」CSへ視界良好
「練習試合、広島10-2JR西日本」(6日、マツダスタジアム)
広島の鈴木誠也外野手(22)が、弾丸ライナーでのソロを含む2安打1盗塁の活躍を見せた。今季最終戦の1日・ヤクルト戦以来5日ぶりとなった実戦でも、シーズン同様の動きを披露。12日からマツダスタジアムで開催される「2016マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」へ向けて仕上がりは順調だ。
一塁ベンチは大きく沸き、三塁ベンチはどよめいた。鈴木が圧巻の一発。CSファイナルS突破へ力強い号砲を上げた。
六回1死。右腕・佃が3ボールから投じた直球を振り抜いた。タイミングは完璧。無観客のスタンドに乾いた打球音が響くと、ライナーは勢いを維持したまま中堅右のフェンスを越えた。
「ホームランになるのは風だと思うけど、しっかり振れた。(本塁打を)狙うと打撃が崩れるのは分かっているので狙っていない」。シーズンで最後の本塁打は、9月24日・ヤクルト戦での29号。12日ぶりとなる一発の感触は上々だった。
本塁打以外でもシーズン同様の動きを見せた。先頭の三回は、昨年までDeNAに在籍していたJR西日本の先発・加賀美から二塁内野安打。さらに完璧なスタートで二盗も決めた。
「投手の球を見られたのでよかった。シーズン中にはないような走りもできたので」
4年目の今季は打率・335、29本塁打、95打点。急激な成長を見せても、まだまだ向上心は尽きない。2日からの練習では居残り特打を行い、この日の試合後もロングティーでスイングを確認。死角は見当たらない。CSファイナルSへ向けて視界良好だ。