ジョンソン完封!助っ投CSデビュー戦で史上初 二塁踏ませずDeNA手玉

 「セCSファイナルS・第1戦、広島5-0DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 本拠地のマウンドでまぶしい光を放った。回を追うごとに、指先の精度は増していく。「特別な試合」で、二塁を踏ませない期待通りの快投劇。初戦を託された広島のクリス・ジョンソン投手が、DeNAの快進撃を止める3安打完封勝利だ。

 自身初のCS登板。独特の緊張感に「初回はナーバスになってしまった。アドレナリンが出過ぎて力が入った」。先頭の桑原に四球。それでも立て直しに成功して、無失点で切り抜けた。

 その後は「スピードに変化がつけられた。自分の投球ができたと思うよ」。四回1死一塁では、筒香を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど、得点源を4打数無安打に封じ込めた。直球より約30キロ遅いカーブを効果的に使い、的を絞らせない投球が光った。

 高い向上心が左腕を支えてきた。昨季に最多勝を獲得して迎えた今季も、コーチ陣のさまざまなアドバイスに積極的に耳を傾けた。小林投手コーチから「腕が横振りになっているのではないか」と言われたときは、その言葉を真摯(しんし)に受け止め、フォームの修正を図った。

 この日のカーブもそう。横に曲がり過ぎていると指摘されれば、縦に大きく割れる変化にするために、シーズン途中ながら握り方を一新した。「吸収する力がある」と小林コーチ。高いプライドが変化を邪魔してもおかしくないが、柔軟に取り組む姿勢が成長曲線をどこまでも伸ばしている。

 「何とか制圧してやろうという気持ちで入った。良かったよ」とジョンソン。2戦目以降の流れを左右しかねない一戦で、大仕事をやってのけた。外国人投手のCS初登板初完封勝利は、球界史上初の快挙。「今季一番と言える投球だった」。そう言って目を細めた緒方監督の言葉が何よりの評価だ。

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