ほえた守護神・中崎 貫禄!筒香3球K斬り 日本Sも任せろ!
「セCSファイナル・第4戦、広島8-7DeNA」(15日、マツダスタジアム)
右拳で小さくガッツポーズを作り、ほえた。1点リードの九回2死一塁。打席には打撃2冠の4番・筒香。広島の守護神・中崎は真っ向勝負を挑んだ。2球で追い込み、最後は147キロ直球。バットに空を切らせた。「普通にやればアウトになるだろうと思っていた」。貫禄の1球で、CS突破を決めた。
両軍に流れが行き交う、難しい展開での登板。それでも「難しいのは六、七、八回に投げる人。僕の場合はシンプルで、打たれたら負け、抑えたら勝ち」と臆せず投げ込んだ。数々の修羅場をくぐり抜けてきた右腕にとって、大舞台の重圧は関係なかった。
シーズン終盤には右腰の違和感で出場選手登録を抹消された。不安を残したままCSに突入したが、2試合に登板し無失点で切り抜けた。「まだまだ。思ったような球は、まだ投げられていない」と、球質に納得はしていないものの「問題ない。大丈夫です」と体調自体は万全を強調した。
25年ぶりの日本シリーズ進出。「やることに変わりはないので、1球1球、しっかり投げられたらいい」と腕をぶした。32年ぶりの日本一へ、その存在は欠かせない。1週間後、本拠地から始まる最高峰の舞台。大声援を背に、マウンドに立つイメージは、できている。