外れ外れ1位で慶大・加藤拓 緒方監督「気持ちの強さ備わっている」
「プロ野球ドラフト会議」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)
広島はドラフト1位で慶大・加藤拓也投(22)の交渉権を獲得した。緒方監督は「打者に向かっていく姿勢、ハートが強いと聞いている」と、期待を口にした。
創価大・田中正義投手(22)を指名したが、5球団が競合し、最後にクジを引いた緒方監督に当たりクジは残っておらず、ソフトバンクが交渉権獲得。続く外れ1位では、5球団が全て桜美林大・佐々木千隼投手(22)で競合する異例の事態となったが、ロッテが交渉権を引き当てた。ここでも緒方監督が引いた時には、当たりクジは残っていなかった。
3度目の指名で慶大・加藤拓也投手(21)の交渉権を獲得。最速153キロの力強い直球が魅力で、2種類のスライダーやツーシームに加えて、130キロ台フォークが武器になる。緒方監督は「打者に向かっていく姿勢、ハートが強いと聞いている。それはこの世界で一番、大事なところ。気持ちの強さは備わっている」と期待する。
来季、連覇を狙う上で、即戦力投手の獲得を要望。ローテーションの一角を担う逸材として「来季の戦力として期待しています。思い切って投げるマウンド姿を見せてほしい」と熱いメッセージを送った。
◇加藤拓也(かとう・たくや)1994年12月31日生まれ、21歳。東京都出身。175センチ、90キロ、右投げ右打ち。慶応高では1年秋に捕手から投手に転向。甲子園出場はなし。慶大(東京六大学)では1年春からリーグ戦に登板し、通算22勝。2年春、3年秋には最優秀防御率。最速153キロの直球を持つパワーピッチャー。