誠也、日本S初打点!初安打お預けも「悪くない」
「日本シリーズ・第2戦、広島5-1日本ハム」(23日、マツダスタジアム)
勝利を近づける白球は、高々と中堅に舞った。シーズン同様に「つなぐ」意識で奪った追加点。自然と笑みがこぼれる。広島・鈴木誠也外野手が日本シリーズ初安打こそ次戦に持ち越したが、待望の初打点。シーズンで“神ってた”男が、3戦目以降に弾みを付けた。
六回だった。菊池のバスターなど緒方監督が奇襲を仕掛け、2点を勝ち越した直後の打席。マウンドには代わったばかりの鍵谷。1死二塁から初球、大きく外れたボールが暴投になって、丸が三塁に進んだ。動揺の見える姿に積極攻撃。続く2球目、外寄り高めの149キロ直球を狙った。
「少しこすったんですけど、追加点が欲しいと思っていたので。点が入ってよかった」
フルスイングした打球は高々と中堅へ上がる。タッチアップには十分な距離で、丸が悠々と4点目のホームを踏んだ。2試合で4打数無安打だが、3四球、1打点、1得点。つなぎの姿勢で連勝に貢献する。「打撃の感じは悪くない」。課題と収穫を糧に戦う22歳。本領発揮はここからだ。