エルドレッド通算5人目3戦連発!史上初4戦連発で今度こそ王手だ

 「日本シリーズ・第3戦、日本ハム4-3広島」(25日、札幌ドーム)

 日本シリーズタイ記録の3戦連発も、空砲に終わった。試合後、バスへと向かう通路で立ち止まった広島のブラッド・エルドレッド内野手に、笑顔はなかった。「個人成績がいいことに越したことはないが、チームの勝ちにこだわりたい」。静かな口調で、無念の思いを口にした。

 シリーズ史に名を刻んだのは1点を先制された直後の二回。1死一塁で打席に立ち、フルカウントから浮いたカットボールに「狙っていた」とバットを合わせた。打球は右方向に高々と舞い上がる。広い札幌ドームをものともしないパワーで、打球は鯉党の待つ右翼席に着弾した。

 一時は逆転となる2ラン。03年の阪神・金本以来となる史上5人目のシリーズ3戦連発となった。初戦からに限れば00年のダイエー(現ソフトバンク)・城島以来、史上3人目。来日5年間で通算101発を放った大砲が、最高峰の舞台で輝きを放った。

 この日の先発マウンドは今季限りで現役を引退する黒田。「大きな試合であることは分かっていた」。援護点をたたき出したが、勝ち星を贈ることはできなかった。「素晴らしい試合にしたいと思っていた」と悔いる一方で、「勝つことを目指してベストは尽くした。理解してくれると思う」とも話した。

 「調子はすごくいい」と手応えを口にする背番号55。第4戦はシリーズ史上初の4戦連発がかかる。「チームが勝てるように、どうにか打ちたい」と力を込めた。敗れはしたが、好調は維持。自らのバットで、今度こそ32年ぶりの日本一へ王手をかける。

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