広島が真っ赤に染まった 41年ぶりVパレードに31万3000人

 優勝パレードをする黒田(中央左)、新井(同右)ら広島ナイン(撮影・高部洋祐)
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 25年ぶりにセ・リーグを制覇した広島の優勝パレードが5日、広島市中心部の平和大通りで行われた。初優勝した75年以来、41年ぶり2度目で、沿道には31万3000人(主催者発表)が詰め掛けた。球団関係者、首脳陣、選手、スタッフらがオープンカー4台とオープンデッキのバス5台に分乗し、大歓声を浴びながら約3キロのコースを進んだ。

 秋晴れの青空の下、笑顔の花が咲き誇った。沿道を埋め尽くした鯉党は、広島を盛り上げたヒーローたちに手を振った。悲願のリーグ優勝を決めた9月10日と同じように、カープを愛するすべての人が一つになった。

 緒方監督や、黒田、新井が乗ったオープンカーが先導。続いて菊池や丸、鈴木らが乗ったオープンデッキのバス5台が続いた。45分をかけ、約3キロをゆっくりと進む。上空にはヘリコプター5機が飛び交い、異例とも言える広島のテレビ全5局(NHKと民放4局)の生中継。平和大通りは、マツダスタジアムさながらの熱気に包まれた。

 41年ぶりの優勝パレードは、前回の31万人を上回る31万3000人が詰め掛けた。「感動した。あらためてリーグ優勝したんだと、肌で感じ取った」と緒方監督。新井も「すごかった。想像以上。あれだけ多くの人が手を振ってくれて喜んでくれた。僕の方がうれしくなった」と声を弾ませた。

 ファンの力を再認識した日でもある。今季、球場はいつも満員。ナインは見えない力に背中を押されてグラウンドに立ち続けた。選手会長の小窪は「声援のおかげ。ファンと一緒に勝ち取ったリーグ優勝。『広島力』を見せつけることができた。また来年も一緒に頑張っていきたい」と言った。2連覇が懸かる来季へ、力強く“共闘”を呼び掛けた。

 広島の街が赤く染まった歴史的な1日は、チームとファンの絆をさらに強くした。再び歓喜の瞬間を-。大きな推進力が、この日から生まれる。

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