安部倍増2100万円で即サイン!来季三塁レギュラーへ気合
広島の安部友裕内野手(27)が14日、キャンプ地・宮崎県日南市のチーム宿舎で契約更改交渉に臨み、倍増となる1100万アップの2100万円でサインした。今季は自己最多の115試合に出場。安定した守備に加え、打撃では73安打、6本塁打、33打点とキャリアハイを更新した。来季へ向けて、三塁のレギュラー奪取に強い意欲を示した。
球団の期待を感じ取った。倍増提示に安部はすぐさまサインした。交渉時間は15分。「いい評価をしてもらいました。特に守備の部分。ルナの後を守ったことが大きかったと言われました。来年は三塁のレギュラーを取りたい」と力を込めた。
4月中旬、ルナの故障で巡ってきたチャンスをつかみ取った。昨季は守備に不安があり「守ることに気を使っていた」。今年は違う。安定感があったことで打席での集中力がアップ。好循環が生まれ打撃部門の多くでキャリアハイを更新した。
定位置を勝ち取るため、今キャンプでは粘り強さを身に付けることがテーマだ。292打席に立ち64個の三振を喫した今季。「多すぎ。減らさないといけない」と反省した。日本シリーズで中島や西川のしぶとい打撃を目の当たりにし、指標ができた。打撃練習では、外角球を徹底的に左翼方向にはじき返すことで三振数減少を狙っている。
強化指定選手に選ばれ、朝8時からバットを振る。例年よりも短期間だが、密度は濃い。「体はしんどいけど、バットは振れている。万全の状態になったとき、どれだけ振れるようになっているのか楽しみです」。来季開幕戦でスタメン三塁としてグラウンドに立つため、鍛錬の秋が続く。