オスカル『鯉の岩瀬』になる 課題克服へ投球フォームを「参考」に
広島の仲尾次オスカル投手(25)が17日、秋季キャンプ休日を返上して宮崎県日南市の天福球場で投球フォームの改良に取り組んだ。シーズン中に痛打されることが多かった高めに浮く球をなくすため、中日・岩瀬を参考にして重心を低くし、投球後に伸び上がらないフォームに変更。勝負の2年目へ。収穫の秋とする。
2017年の戦いはもう始まっている。オスカルは休日のグラウンドに一番乗りで姿を現した。初めての秋季キャンプ。勝負の2年目へ1日とも無駄にはしない。
今季、開幕1軍入りを果たしたが、安定した成績を残せず定着できなかった。「高めに浮いて、少しでも甘く入ると捉えられた」とプロのレベルを痛感した。「投げ終わりに上体が上がるので、球が浮いていた」と畝投手コーチ。キャンプでは、見つかった課題を克服すべくフォーム改良に着手した。
軸足の左膝をより深く折り、投げ終わり後も低い姿勢を保つように変更。「中日の岩瀬投手を参考にしています」。日本球界最多の402セーブを挙げる左腕の動画などを見て、自らが理想とする投球フォームのイメージを膨らませた。
「近い距離では球の回転が分かりづらいので」。本来は近い距離で行うネットスローを50メートル先の防球ネットに50球投げ込み、投球動作を確認した。
18日に行われる紅白戦は秋季キャンプ初の実戦。「来年につながると思うので、今まで取り組んできたことを全て出したい」。オスカルが決死の覚悟で巻き返しを目指す。