「広島秋季キャンプ」（１９日、日南）

　広島・野間峻祥外野手（２３）の来季１軍定着へ向けた“プロジェクトチーム”が結成された。夜間スイング後は１人居残り、石井１軍打撃コーチら５人のコーチからアドバイスを受けた。収穫の秋とするためにも、徹底指導のもとバットを振り続ける。

　秋季キャンプで打撃向上に取り組んでいる野間。夜間スイング後、室内練習場に居残った。約３０分間、石井、東出両１軍打撃コーチや迎１軍打撃コーチ補佐、さらには朝山、森笠両２軍打撃コーチからもアドバイスを受けながら汗を流した。

　「特打のときにしっくりきていなかったので、その理由を説明してもらいました。バットが頭の後ろに入り過ぎているから（バットが）出てこないという話などをしてもらいました」と野間。悩みを早期解決するため、急きょ結成された“プロジェクトチーム”から熱血指導を受けた。

　キャンプでは堂林らとともに通常の早出よりも１時間早い“スーパー早出”に参加。竹やメディシンボールを使った練習で体幹などを鍛え、バットを振る基礎作りに励んでいる。打撃フォームは確率を上げるため、トップの位置が後ろに入りすぎないシンプルなものに変更した。

　今季は、定位置獲りを目指したが結果を残せなかった。右翼レギュラーには、鈴木が好成績を残して定着した。

　３年目の来季。「危機感を持ってやらないといけない。今、自分の方向性が分かっていないと、オフに何をしたらいいのか分からない。これで来年いくというものをつかまないといけない」。コーチ陣からの徹底指導で確かな手応えをつかみ、逆襲を目指す。