野村「うれしい」初ベストナイン 黒田の教え胸に2年連続“柱”になる
新たな勲章を手にした。最多賞、最高勝率に続き“3冠目”となるベストナインに輝いた広島・野村祐輔投手(27)は「選んでいただき、光栄です。すごくうれしいです」と声を弾ませた。2位・ジョンソンに60票差の150票で堂々の初受賞。佐々岡、黒田、前田(現ドジャース)らに続き球団の投手では8人目だ。
16勝3敗、勝率・842。1人で「13」もの貯金を作り、25年ぶりの優勝の原動力になった。沢村賞に輝いた助っ人左腕と共に、一度もローテを外れることなく先発陣の中心としてマウンドに立ち続けた。
6年目の来季は、今季以上に重要な一年になる。引退した黒田からも「次が大事」と言われており、2年連続で結果を出してこそ、本当の意味で柱になれる。日本シリーズで敗れ「悔しい思いをした」。日本一という目標も新たな活力だ。
侍ジャパン強化試合のメンバーに選ばれたため、11月までマウンドに立った。疲労回復もパフォーマンスを発揮するためには重要な要素だ。
「今はまずは体をケアして、一度、リセットする。その後からトレーニングをしたい」。個人タイトルを獲得し、さらに強くなった自覚。リーグ連覇と日本一を目指すチームを、野村がけん引していく。