丸、初の大台突破!一発サイン、ど~んと5500万増
広島・丸佳浩外野手(27)が11月30日、広島市南区の球団事務所で契約交渉を行い、5500万増の年俸1億4000万円で更改。来季10年目で初の大台突破となった。65%の大幅アップを勝ち取り、リーダーの自覚を口にした。今季は自己最高の20本塁打、90打点。「すべてで上回れるように」と打率3割、4年連続の全試合先発出場を誓った。
提示された9桁の金額に、「おぉ」っと声が漏れた。念願だった大台に到達。1億円プレーヤーとなった丸は「背中で引っ張っていく」と自覚を口にした。5500万増の1億4000万円で一発サイン。名実ともにチームリーダーだ。
「一つの目標でもあったので、非常にうれしい。まずはそこを目指していこうというのがあったので。自分の中では目標を達成できたかな、と思います」
今季は3年連続となる全試合出場。「3番・中堅」として打率・291で、キャリアハイとなる20本塁打、90打点をマーク。走攻守で25年ぶりリーグ優勝に大きく貢献した。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得。「プロに入ってまだ9年ですが、一番いいシーズン」と続けた。
節目の10年目を迎える来季。リーグ連覇、悲願の日本一へ挑戦する。新井、石原らベテランが「より厳しい戦いになる」と警戒心を強める1年。黒田引退で精神的支柱が抜けるだけに、丸は「キクだったり、僕だったりが引っぱっていく。新井さんもいい年なので、依存することなくやっていきたい」とチームリーダーとしての覚悟を示した。
そのために今オフも無休トレを続ける。「年齢的にもまだ休みはいらないので」。今秋のキャンプでは打撃フォームの改造に着手した。タイミングの取り方を変更。クイックなどへの対応力を上げるため、よりシンプルなフォームを模索中だ。「このオフが大事になる」。打ち込み、振り込みを継続しながら、進化を目指していく。
「打率に関してはまだまだできると思う。もっと上を目指していく。数字は今年の成績を上回っていきたい。全試合出場できたので自信になる。それを来シーズンも続けていきたいと思っています」
誓ったのは全項目でのキャリア・ハイと4年連続の全試合出場。「3番・中堅」として、精神的支柱として核を担う。「全試合は一つの目標でモチベーションでもあるので。引き続きできたらいいです」と丸。会見では最後まで笑みを見せない。既に気持ちは来季に向いている。リーダーがチームを頂点へと導く。