大瀬良 “G菅野直伝”フォークで勝負 背水4年目「来年が分岐点」
広島の大瀬良大地投手(24)が4日(日本時間5日)、優勝旅行先のハワイで「来年が分岐点」と背水の覚悟を語った。先発再挑戦に懸けるプロ4年目。11月の侍ジャパンの合宿中に巨人・菅野に教わったフォークを新たな武器とし、新シーズンに入る。
ダイヤモンドヘッドを見上げる。南国の雰囲気に似合わぬ真剣な表情だ。一球一球、汗を飛ばしながら投げた。「肩を休めたくないので」と、優勝旅行2日目の朝から一岡とのキャッチボールを継続。ローテ争いを勝ち取るために、準備は怠らない。
「球を握っておくことが大事だと思う。年末年始も続けます。最低限の中での感覚を忘れないようにしたい」
来季1年間のローテ死守と、規定投球回到達が目標。フォークは完全習得に挑戦中だ。現在はトレーナーと相談して、指先と前腕強化に重点を置く。「僕は人より指先の力が弱いので、フォークも抜けが少ない。落とす力を付けたい」。菅野にも前腕の使い方を聞いた。知識を増やして縦の変化で幅を広げる。
「穏やかな気持ちになれる」と、ハワイでは観光や買い物など、リラックスした時間を過ごしている。「中途半端な形では終われない。先発としての仕事を年間通して続けていきたいです」。自信と覚悟、新球を手に、勝負の4年目に挑む。