小窪の誓い…三塁定位置を勝ち取る 選手会長が背中でバットで勝利に導く
広島の小窪哲也内野手(31)が5日(日本時間6日)、来季三塁の定位置獲りに強い意欲を見せた。今季は69試合の出場で打率・217と低迷。先発出場は15試合にとどまった。選手会長としてチームに不可欠な存在。バットでも貢献すべく、さらに磨きをかける。
「定位置を獲りたい気持ちは、当然ありますけど。まずは自分の打撃ができないと話にならないので」。小窪は控え目に来季への思いを語った。代打の切り札として期待されたが、シーズン途中に2軍落ちを経験。リーグ優勝を決めた9月10日の巨人戦(東京ドーム)はベンチ外だった。
昨オフは1月にソフトバンク・内川らとの合同自主トレに参加。打撃フォームを変えてシーズンに入ったが、1年を通して固められなかった反省が残る。「しっくりこないことが多かったので。1月に変えていたら遅かった」。今オフは数人での自主トレを予定。シーズンで見つけた課題に、秋季キャンプ、自主トレと継続して取り組む。
「悪い箇所を明確に見つけることができた。球を待つ姿勢とか、右肘の甘さ。楽して打っていた感じなので、その辺を意識したい」
4日の夜には、下水流の結婚を祝して新井、石原らの家族と食事に出掛けた。深夜まで続いた野球談議。カープの武器である団結力に「やっぱりいいですね」と来季の連覇、日本一に手応えを感じる。「優勝旅行は初めてだったので分からないことも多かった。次はより楽しめると思いますから」と小窪。背中で、そしてバットで勝利を導くつもりだ。