鈴木が4400万増 神ってる男「次は自分の結果で注目」
広島の鈴木誠也外野手が14日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4400万増の6000万円にサイン。「僕が思っている以上に評価していただきました。シーズン途中からの出場でここまで上がるとは思っていなかった。また来年、頑張ろうという気持ちになった」と笑顔をみせた(金額は推定)。
25年ぶりに果たしたリーグ制覇。その象徴的存在が、22歳の若鯉だ。6月18日のオリックス戦(マツダ)で、史上10人目となる2試合連続サヨナラ弾。試合後の会見で、緒方監督が「今どきの言葉でいうなら『神ってる』ね」と評価した。セ・リーグをぶっちぎりで駆け抜けた今季。89勝のうち45勝が逆転勝利だった。その後「神ってる」は、悲願へ突き進むチームを象徴する言葉としても使われるようになった。12月1日に発表された今年の世相を反映した言葉を決める「2016ユーキャン新語・流行語大賞」では、この「神ってる」が年間大賞を受賞した。
自身は129試合に出場し打率・335、29本塁打、95打点。打率はリーグ2位など、すべての打撃成績でキャリアハイを記録する活躍をみせた。「成績に関しては何とも思っていない。結果だけをみれば良い数字だと思うけど僕自身、もっと上を目指している。まだまだ満足していない。でも優勝できたのはうれしかった。来年、最高の舞台でうれしさを味わいたいと思う」
5年目となる来季へ向け「自分はレギュラーだと思っていない」と言い続けてきた。春季キャンプから始まる競争を勝ち抜き、開幕戦のグラウンドに立つ構えだ。「また新しい自分に出会えるように頑張りたい。次は自分の結果で注目してもらえるように。目標?10割、200本、1000打点」と大きな数字を掲げた。