野村1億円で一発サイン 「姿勢で引っ張る」 鯉投先発キャプテンに任命

 広島の野村祐輔投手(27)が16日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4800万増の1億円でサイン。プロ6年目を迎える来季年俸が大台に到達した。今季は16勝で最多勝、最高勝率の2冠を獲得。真価が問われる来季は先発キャプテンに任命された。人生初の主将を務め、投手陣の柱となる。

 約20分の交渉を終えた野村は、充実感に満ちた表情で会見に臨んだ。「プロ入りしてひとつの目標であったので、ひとつクリアできてうれしく思います」。3年ぶりのアップとなる4800万増の1億円で更改。来季6年目にして初の大台を勝ち取った。

 「チームは25年ぶりに優勝でき、そこに貢献することができた。今年がスタートだと思うので、来年もしっかり頑張りたい」

 開幕から先発ローテを守り抜いた。16勝3敗、防御率2・71、勝率・842で、リーグ制覇に大きく貢献。最多勝と最高勝率の2冠を獲得し、初のベストナインにも輝いた。鈴木球団本部長は「ローテを守ってくれて、多くの貯金を作ってくれた」と高く評価した。

 真価が問われる来季。先発投手キャプテンに就任する。黒田が引退し、大瀬良や岡田など若手中心となる先発陣。野村自身も27歳と若いが、ほとんどの選手が年下。けん引役を務めることで、さらなる飛躍を目指す。

 人生初の主将。「引っ張っていくというのはもちろんですけど、今年やってきたことを来年もやらないといけない。口で言えるタイプではないので、姿勢で引っ張っていきたい」と自覚を口にした。続けて「すごいお手本がいらっしゃったので」と、引退した黒田を理想像とした。

 「黒田さんが抜けたことで、ダメになったということがあってはいけない。若い選手が多いですけど、束になり、チャレンジャーとして臨んでいきたい」。大きなプレッシャーを力に変え、リーグ連覇、日本一達成へ団結力を高める。

 来年3月に開催されるWBC日本代表に選ばれる可能性もあり、オフの取り組みにも例年以上の力を入れる。年内は広島でトレーニングに励み、年明けから母校の明大で汗を流す予定だ。

 「優勝はできたけど、マツダで胴上げできてない。来年はマツダスタジアムで、みんなで喜べるように頑張りたい」。真のエースとなるべく、一歩ずつ階段を上る。

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