新井 カープが個人タイトル独占じゃ!若鯉に重要性説く
最年長でセ・リーグMVPに輝いた広島・新井貴浩内野手(39)が19日、来季カープ勢のタイトル総なめを強く願った。自身も2005年・本塁打王、11年・打点王獲得が飛躍につながったといい、個人の活躍が来季のリーグ連覇、日本一につながると強調する。
「若い選手には何か首位打者でも、本塁打王でも、投手なら最多勝とか、タイトルを取ってほしいですね」
25年ぶりリーグ優勝に輝いた1年が終わり、また新たな戦いが始まる。巨人、阪神がFA補強し、他球団も打倒広島で向かってくる。それに対抗すべくチーム力を上げるには、個々のレベルアップが必要。新井は「タイトルが成長につながった」と重要性を説く。
「それがチームのためにもなるし、自信につながる」。他球団のライバルに負けまいと個人成績を伸ばせば、チームの勝利に貢献でき、タイトル争いの重圧は自分をより強くしてくれる。
リーグMVP受賞前は「絶対にキク(菊池)でしょ」と言い続けた。数字には表れない功績も認められた受賞ではあるが、それほど後輩、チームを思う気持ちは強い。
自身も簡単に定位置を明け渡すつもりはない。イベント出演などの合間を縫って、この日もトレーニングで汗を流した。40歳シーズンで個人タイトルを獲得すれば、打者では08年打点王のローズ(オリックス)以来、3人目。高いレベルで競争し、刺激し合いながら、連覇へ道を切り開いていく。