堂林、レギュラー獲りへ最重量ボディー完成 新井の言葉に一念発起
広島の堂林翔太内野手(25)が6日、広島市内のトレーニングジム「アスリート」で自主トレを公開した。今オフから、3年ぶりに同ジムでの筋力トレーニングを再開。体重は自己最重量となる90キロを超えて、史上最強ボディーを作り上げた。勝負の1年と位置づける今季へ向けて、準備は整った。
大きく、そして力強さを増した体に、堂林は手応えを感じていた。額に汗をにじませ約3時間の筋力トレが終了。「今までで(体は)一番いい状態。体重は91~92キロ。順調です」と、疲れを感じさせず声をはずませた。
昨季終了後、新井の「変わるためには何かを変えるしかないし、何でもやってみろ」の言葉に一念発起。ベテランに弟子入りを志願し、「アスリート」での合同練習や護摩行への同行を願い出た。昨年12月は、優勝旅行を辞退するなどトレーニングに集中。今年は元旦からジムに通った。体重は自己最重量をマークし、勝負の年に臨む準備を整えてきた。
本職は三塁。だが昨秋キャンプでは、一塁と外野の守備練習しか行わなかった。復調の兆しがある打撃を生かすための起用方法だ。「本当は新井さんがファーストで僕が三塁を守るのがいい」としながらも「試合に出るためには、そんなことは言っていられない」。師を超えて、グラウンドに立つ思いを言葉に変えた。
不退転の決意で挑む1年が始まった。復活への道は、自らの手で切り開いていくしかない。「今まで以上に危機感がある。本当にやれるんだ、という姿を見せたい」。自らの殻を破り、鍛え抜いた肉体。最強ボディーで、輝きを取り戻す。