新井燃えます!連覇へ日本一へ「優勝もMVPも過去」

 広島の新井貴浩内野手(39)が11日、鹿児島市の烏帽子山最福寺で護摩行に臨んだ。燃えさかる炎の前で約1時間半、お経を唱え、春季キャンプを前に気持ちを引き締めた。昨季のセ・リーグMVPは既に過去のこと。新たな、そして強い魂を宿して今季もグラウンドに立つ。

 目の前にセ氏300度、高さ3メートルの火柱が揺れる。白煙が上がり火の粉も舞う中で、新井は約1時間半、お経を唱え続けた。昨年と同様に護摩木2000本がたかれた荒行。顔は真っ赤にただれ、腫れ上がった。

 「今年も苦しい思いをしました。苦しくて、何も考えられず、無心で声を出しました。でも護摩行をやると気持ちがグッと引き締まってくる。これだけ苦しい思いをしていると少々のことには負けない。立ち向かっていける気持ちになります」

 04年12月に初めて炎の前に向かってから毎オフ訪れ、今回が13度目。護摩行を「心の支え」と言い切るが「われながらよく苦しいことを続けていると思う」とはにかんだ。心技体、すべてを整えなければ立ち向かえない厳しい世界。30日に迎える40歳の誕生日を前にしても、初心は忘れていない。妥協せず、ひたむきに心と体を追い込む姿に、野球への熱い思いがにじむ。

 リーグ優勝した昨季は、主軸としてチームを引っ張った。打率・300をマークし、19本塁打、101打点。誰もが文句を付けようのない成績で、リーグMVPにも輝いた。それでも「優勝もMVPも過去」ときっぱり。目の前に迫る新シーズンだけを見据えている。

 2泊3日の日程で石原、堂林、会沢とともに心を鍛え抜く。初参加の堂林、会沢には「チャレンジする気持ちが素晴らしい。間違いなく、変わったものが出てくる」と目を細めた。心を熱く燃やし、若鯉とともにリーグ連覇と日本一を目指して歩む。

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