新井 今年も打ったる!能見からの年賀状「打たせませんよ-」にメラメラ
広島・新井貴浩内野手(39)が19日、マツダスタジアムの室内練習場で汗を流し、元同僚の阪神・能見篤史投手(37)から「今年は打たせませんよ」と直筆の年賀状が届いたことを明かした。昨季は15打数7安打2本塁打、打率・467とキラーぶりを発揮。新たな秘策を警戒しながらも、返り討ちへ対戦を心待ちにした。
元旦、直筆でしたためられた年賀状が目に留まった。「今年は打たせませんよ-」。送り主は阪神・能見。プライベートでも親交がある元チームメートからの“果たし状”に、新井はニヤリと笑った。
「自分では得意という感覚はないんだけどな。『今年は打たせません』って直筆で書いてあったよ。必死にやって、残った結果がいいのであって」
本人はそう謙遜するものの、言わずと知れた能見キラーだ。昨季は15打数7安打2本塁打、打率・467、通算でも56打数23安打6本塁打、打率・411と圧倒した。
数日前には沖縄で自主トレ中の能見が「(チームの)中心でやっている打者なので。ポイントとしてうまく抑えられれば」と“新井サン封じ”を宣言。長年対戦を重ね、対策や研究は進む。新井も「クイックを変えたり間を変えたり、いろんなことをして崩しにきている」と打席で感じている。それでも「必死」と表現する姿勢で打ち破ってきた。
阪神時代から気心の知れた仲だ。14年2月の紅白戦では能見、藤浪から安打し、守護神・呉昇桓から2ラン。テレビ会見中に「この味方殺し!」とヤジられたことも。阪神を離れて、今年で3年目を迎えるが、左腕との対決は今なお特別だ。
「楽しみ、楽しみ。ずっと一緒にやっていたからね。彼がどういう子か分かっているから楽しみはあるよ」
返り討ちにする準備は整いつつある。合同自主トレ休日も、マツダスタジアムの室内練習場でキャッチボールやノックで汗を流した。今オフは優勝旅行などで多忙を極め、スロー調整。「まだ慣らしている段階だから。動けるときに動いて徐々にやっていかないといけない」。2月1日のキャンプインを見据えて仕上がりは順調だ。
「今年は打たせないって言ってるから秘策があるのかな。今からびびってるよ(笑)」
早ければ、3月31日からの開幕カードで対戦する可能性がある。通算14勝6敗のマツダの鬼VS能見キラー。修羅場をくぐり抜けてきた2人が、今年も名勝負を繰り広げる。