カープ堂林、背水の覚悟で外野もやる グラブ3種類!いざキャンプ地入り

 内外野を問わずレギュラー取りに挑む堂林(撮影・吉澤敬太)
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 外野サバイバル参戦へも準備OKだ。広島・堂林翔太内野手(25)が24日、先乗り自主トレ参加のためキャンプ地の宮崎県日南市に入った。グラブは本職の三塁用とファーストミットに加えて外野用も持参。昨秋のキャンプから継続する外野練習に「どこでもできる準備をしたい」と意欲を示した。背水の覚悟で、レギュラー取りに挑む。4面にもカープ記事

 レギュラー奪取へ、ポジションはいとわない。本職は三塁だが、不慣れな外野だって、がむしゃらに練習するだけだ。堂林が先乗り自主トレに三つのグラブを持参。日南の太陽の下、汗にまみれる。

 「外野を守ることが多くなると思う。ノックと実戦は違うので、自主トレ期間は打撃練習中の打球も捕れたらいいと思っています」

 本職の三塁用、ファーストミットに加えて、外野用グラブもバッグに詰め込んだ。14年に47試合で外野を守ったが、15、16年は内野のみ。経験不足は否めない。昨秋キャンプでは4年連続でゴールデングラブ賞に輝く丸に弟子入り。「送球もですがどういうイメージで捕るのか聞きました。いいお手本が近くにいるので」。河田外野守備走塁コーチからは後方への打球の追い方について「目を切る勇気が必要」と指摘された。この春も名手の背中を追い、課題と向き合う。

 打撃はマンツーマンで指導を受けた新井の教えを継続する。「外で打つのは初めて。中で打つのとは違うと思うので、慣れていかないと」。スパイクを履き、バットを振り抜く瞬間を心待ちにした。

 リーグ連覇に挑むチーム内競争はし烈だ。三塁は昨季ブレークした安部、成長株の西川がうかがう。外野で唯一固定しきれていない左翼もエルドレッド、4番候補の松山、3年目の野間とライバルは多い。堂林は「どこでもできる準備をしたい」と、なりふり構わず定位置を奪いにかかる。

 不退転の決意を持ってオフを過ごした。肉体強化で体重は2キロ増の92キロ。最高の状態に仕上げ「気持ちが入っている」と師匠新井からも太鼓判を押された。鹿児島では炎の前で護摩行に挑んだ。昨季はわずか47試合の出場。屈辱にまみれた過去の自分と決別した。

 「これだけやって、(それでも)大丈夫なのか、不安の方が大きいです」

 充実の日々を送ったからこそ、期待以上に不安が胸中を支配するという。キャンプインまで1週間。半信半疑な思いを、背水の覚悟で吹き飛ばす。

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