菊池 WBCへ超速仕上げ 侍世界一へ遊撃、三塁も「問題ない」

 世界一へ超速仕上げだ!広島・菊池涼介内野手(26)が25日、宮崎県日南市の天福球場で、先乗り自主トレに参加。フリー打撃をおかわりし、3月の本大会へ向けて“WBC調整”を敢行した。

 午後のフリー打撃。打撃投手のボールとカーブマシンを打ち終えた菊池が、バットを携えて球場を横切った。向かった先は室内練習場。約1時間、1人で黙々とマシンが繰り出す速球を打ち返す。「僕は急がないといけないので」。その背中に、日本代表の自覚がにじみ出た。

 侍ジャパンではジョーカーとしても、期待が大きい。24日に侍ジャパン・小久保監督が菊池の起用法について言及。本職の二塁に加えて三塁、さらに遊撃での起用方針も打ち出した。レギュラーシーズンでは過去3年、遊撃と三塁での出場はない。世界一を争う大舞台は重圧も桁違いのはずだが、本人はケロリ。「前回(昨年11月の強化試合)もそんな感じだったので。シーズン中も(練習時に二塁以外を)守っているので全然問題ないです」とすんなり受け入れた。

 「臭い!臭い!」

 練習中にはナインが次々と悲鳴を上げた。イタズラ好きの菊池が、異臭?の香水をこっそり吹きつけたのだ。「みんなをいじるのは楽しいね」。ちゃめっ気たっぷりに雰囲気を盛り上げられる存在は、ムードメーカーとしても貴重。チームはもちろん、日本代表にも欠かせない。

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