ドラ1加藤 合同自主トレ「100点」 秀才右腕の自己採点は大満足
広島のドラフト1位・加藤拓也投手(22)=慶大=が30日、広島県廿日市市の大野練習場での新人合同自主トレを“満点評価”で打ち上げた。8日から約3週間、ケガなく過ごせたことに手応えを感じ、2月1日からは宮崎での1軍キャンプに参加する。開幕1軍へ、最速153キロの直球を武器に猛アピールする。
新人合同自主トレを無事完走した加藤の表情は、充実感で満ちていた。例年のこの時期、大学はテスト期間で、チームの練習開始は2月から。1月中の投球練習や走り込みは高校2年時以来だったが、順調に準備を整えた。
「僕の中では、1月に練習しているということで満足なので、思っている以上にうまく体を動かせた。ケガなく終えることができたということについては100点です」
この日は、大野練習場でキャッチボールやノック、体幹トレーニングなど、軽めの練習で調整。練習後は春季キャンプの荷物出しを行った。
31日には1軍キャンプ地の日南に入る。持参するバッグにはノートパソコンを入れた。だがそれは、日記をつけたり、野球に関する動画を見るためではない。「確定申告の経費を入力しないといけないので持って行きます」。多忙な中でも個人事業主として、やらなければいけないことはしっかりやる決意の表れだ。
いよいよ始まるサバイバル。秀才右腕は「できることは投げることしかないので、投げる球をアピールしたい。真っすぐしかないので、それを見せるしかない」と気合十分。最速153キロの直球を武器に、初日から存在感を発揮する。