堂林“新井サン打法”で定位置奪う 打撃フォームそっくり!快音連発

 新井サン打法でレギュラー奪取!広島・堂林翔太内野手(25)が30日、宮崎県日南市の天福球場で行われていた先乗り自主トレを打ち上げた。フリー打撃では師匠・新井そっくりの打撃フォームで快音を連発し、持ち味である右方向への打球も復活間近。確かな手応えと共に、プロ8年目のキャンプに向かう。

 バットを構えた立ち姿から足の上げ方、腕を引くしぐさまで。まるで新井サンだ。ひと冬越して堂林の打撃フォームが、師匠ソックリに変貌を遂げていた。

 「結構言われるんですけど…。新井さんから言われていることを実際の映像で見て、イメージしてやっていたら、似てると言われるようになりました」

 鯉のプリンスが苦笑いで明かした。新井の教えを動画でチェックし、自分の形と比較するのが日課。すると、知らず知らずのうちに酷似していったという。新井からは「グリップが投手に見えるように、体側に手が隠れないように」など、いくつかのチェックポイントを挙げられている。それらを確認するように、日南自主トレ期間中も右方向へ一球一球、丁寧にボールを打ち返した。

 「継続」をテーマに掲げ、自分を貫いた。フリー打撃では「上からたたく」という意識を徹底し、体に染みこませた。持ち味である右方向への打球も復活間近。いつしか忘れていた「ライトに引っ張る」という感覚がよみがえりつつあるという。

 「最初はイメージも湧かなかったけど、徐々にできている。以前は理解していなかったから続かなかった。すごく思い出してきた。飛距離も出てきたし、もっと確率よく捉えれば長打も増えると思う」

 日南キャンプ先乗り自主トレ最終日。堂林の表情は充実感に満ちていた。今オフはとにかく追い込んだ。新井道場で打撃指導を仰ぎ、ジムでも一緒にウエートトレーニングで汗を流した。さらに護摩行まで同行。できることはすべてやったという自負がある。あとはキャンプでアピールし、実戦での結果につなげるだけ。“新井打法”習得へ視界は良好だ。

 「まだまだ完成ではないですけど、方向性は見つかった。本当の勝負ができると思います。本当に大丈夫なのかかなり不安もありますが、今まで以上に、楽しみが大きいです」

 プロ8年目の春。もう後ずさりしない。三塁のレギュラー奪取へ本気で挑む。

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