159キロ右腕ブレイシア初ブルペンで剛球披露!阪神など4球団が警戒強めた
「広島春季キャンプ」(2日、日南)
広島の新外国人選手、ライアン・ブレイシア投手(29)=前アスレチックス傘下3A=が、初のブルペン入り。スライダー、チェンジアップを織り交ぜ27球を投げた。中でも指にかかった直球は威力十分。最速159キロの片りんを見せつけた。この日、偵察に訪れた阪神など4球団のスコアラーも警戒心を強めた。
甲高い捕球音が室内に響き渡った。ブレイシアが、周囲の視線を独り占めする。鋭い回転が掛かった直球は威力十分。初ブルペンを終え「ストライクを投げることや球離れを意識した。全体的に良かった」と胸を張った。
米国と比べて軟らかいマウンドにも適応。序盤は足元を気にするそぶりを見せていたものの、腕を振るごとに本来の投球に近づいた。日本の統一球も問題なし。最後の27球目は、捕手のミットが球威に押されるようだった。
この日は、阪神など4球団が偵察に訪れた。阪神・飯田スコアラーは「上から投げ下ろすタイプ」とフォームを分析。続けて「力がある球だった」とうなった。最速159キロを誇る。豪腕の一端を示し、他球団に警戒心を抱かせる初ブルペンだった。
今後は、クイックやサインプレーなど、米国より緻密とされる日本野球に慣れていくのが課題だ。それでも「野球は野球だからね。アジャスト(適応)していきたい」とサラリ。力強い言葉で自信をのぞかせた。
「個人的な目標はない。勝利に貢献するピッチングをしていきたい」。ジャクソンとセットアッパーの座を争うが、強調したのはチームの勝ち星。この日見せた直球で、頂への道を切り開いていく。