ドラ3床田、誠也斬りへ内角攻めを宣言! 5日にフリー打撃登板
「広島春季キャンプ」(3日・日南)
“誠也斬り”で1軍生き残りじゃ!広島のドラフト3位・床田寛樹投手(21)=中部学院大=が3日、天福球場のブルペンで3日連続の投球練習を行った。5日にはフリー打撃に登板予定。同学年で侍ジャパンの鈴木を封じ、22日からの2次キャンプ地、沖縄行きの切符を手にする。
威勢のいいストライクコールがブルペンに響いた。ルーキー床田が、ベテラン石原と初バッテリー。ピリッと張り詰めた雰囲気の中、直球、カーブ、スライダー、チェンジアップなど、計30球に持ち味をちりばめた。
「目上の方なので、気を使いました。変なところには投げられないので…」
マウンドを降りると苦笑いで緊張を明かしたが、「自分としては順調に仕上がってきている」と納得顔。軽めの投球ながら「器用なピッチャーだと思う。また受けたい」と昨季ゴールデングラブ賞に輝いた百戦錬磨の捕手をうならせた。3日連続のブルペン入りで、調整具合は上々だ。
1軍生き残りへ絶好のアピール機会が迫ってきた。5日のフリー打撃にドラフト1位・加藤とそろって初登板するが、紅白2チームに分かれ同学年の鈴木と対戦する可能性が浮上。侍ジャパンにも名を連ねる男との初対決に、左腕は早くも気持ちを高ぶらせている。
「やるからには抑えたいです。内角?ズバズバ突きたいですね!ただ当てないように」
入団して間もないが堂々と“誠也斬り”を宣言できるほど、すっかり打ち解けた。1月の新人合同自主トレ中に大野練習場で初対面。「同じチームメートでレベルは違うんですけど、しゃべると気さくに話してくれる。気取っていない」と好印象を抱いた。まだ実現していないが、日南で一緒に食事に行く約束も交わしている。
鈴木のほかにも同学年は粒ぞろいだ。日本ハム・大谷、阪神・藤浪らは既にプロの第一線で活躍。「雲の上の存在です。テレビでしか見たことがない」と恐縮するが、開幕1軍メンバー入りを果たせば、黄金世代の仲間入りも夢ではない。「そうなれるように、今までやってきたことをピッチングで試したい」と気合を入れ直した。
当面の目標は2次キャンプ地の沖縄行き。4日はブルペンには入らず、万全の状態で打者相手の投球に向かう。「肩を軽くして、しっかりバッターに投げたい」。準備は整った。長所を存分に発揮し、1軍に食らいつく。