塹江、初フリー登板で手応え 緒方監督も速球に「威力ある」
「広島春季キャンプ」(4日・日南)
広島の塹江敦哉投手が、フリー打撃に初登板。育成・メヒヤ、堂林に対して41球を投げ、安打性の当たりを5本に抑えた。直球を試すため、変化球はわずか3球。自慢の力で、ねじ伏せた。
「真っすぐの勢いが良かった。真っすぐと分かっていてもファウルが取れた。制球が乱れることがあったけど、しっかりと投げられたと思います」。緒方監督も「落ち着いて投げていた。スピードボールは威力がある。良かった」と目尻を下げた。
2年目の昨季に初めて1軍に昇格。勝ち星こそ手にすることはできなかったが、可能性を感じさせる投球が光った。2度目の1軍キャンプは、体重移動や変化球の曲がり方など、さまざまなテーマを持ち、汗を流している。
昨春は、初めてのフリー打撃登板で疲労骨折し無念のチーム1号リタイアとなった。今春は開幕1軍を目指して戦う。左腕は「最後まで乗り切れるように、反省を繰り返しながらやっていきたい」と前を見据えた。