新井“不惑”のハッスル初特守50分!第1クールは「しっかり追い込めた」

 「広島春季キャンプ」(5日、日南)

 不惑になってもハッスルだ!広島・新井貴浩内野手(40)が、今キャンプ初の特守を敢行した。室内練習場で約50分、汗びっしょりになりながら190本のノックを受けた。捕球体勢に入る度、カメラのシャッター音が「パシャパシャ!」と鳴る中、40歳を迎えても新井サンは元気いっぱいだ。

 「ユニホームを着ている間は自分も負けないぞという気持ちでやっている。(第1クールは)体は張っているけど、しっかり追い込めたんじゃないかな」

 かつての定位置・三塁で、「50分も受けたかなあ」と時間を忘れるほど自分の世界に入り込んだ。「走ること、ノックを受けること、すべて下半身の強化」。心底そう思えるのは厳しい若手時代を過ごしたからだ。

 「午前中は全部アップ。ランチも気分悪くて食べられなかった。ランチ10分ですぐに技術練習があったから。座って食べていると、怒られたから(笑)。当時はしんどかったけど今は重要だと思う」

 キャンプ第1クールは3日連続の坂道ダッシュに励み、フリー打撃では右方向を徹底。前日の土曜日こそ「お客さんがたくさんいたから引っ張ろう」とサービス精神たっぷりに柵越えを狙ったが、まだ途中段階だ。第2クールも下半身をいじめて、じっくり仕上げていく。

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