岡田、新フォームで制球ビシッ「手応えありました」
「広島春季キャンプ」(7日、日南)
広島の岡田明丈投手(23)が、フリー打撃に初登板した。丸、庄司、西川の3人に計38球を投げ、安打性の当たりは5本だった。右腕独特の重い直球は威力十分。昨秋から取り組むフォーム修正の成果を見せた。
低めの球に、丸のバットは動かなかった。「手応えがありました。腕を振って投げられた」と、岡田は白い歯をこぼす。制球力向上のため試行錯誤したフォーム。3球目に投じた剛球は、昨季と同様に強い球筋を描いた。
左足を上げてから捕手側に体重移動するとき、左肩が上がる癖があった。昨秋キャンプで、これが制球難につながっていると自己分析。両肩が平行になるよう修正してきた。この日、ボール球は7球。球威を保ったまま、狙い通りのコースに投げ分けた。
練習後は自主的にブルペン入り。一球一球、フォームを確認しながら約50球を投げた。手にした好感触を、さらに深めるのが狙い。開幕ローテ入りへのし烈な競争を勝ち抜くためだ。
「順調に進んでいると思う。いいんじゃないかな」と畝投手コーチ。期待を寄せる右腕の投球に、大きくうなずいた。球威はチーム屈指を誇る。制球力を身に付けた岡田が、ポスト黒田に向けて好発進を切った。