塹江2回0封!期待の左腕が対外試合“開幕投手”に急浮上
「広島紅白戦、紅組8-0白組」(13日、天福)
広島の塹江敦哉投手(19)が登板し、2回2安打無失点と好投。今年初の対外試合(18日・練習試合オリックス戦・清武)での“開幕投手”に急浮上した。
打者と冷静に対峙(たいじ)する塹江がいた。二塁打と四球を与えて八回2死一、二塁とされた場面では、メヒアを投ゴロ。九回も走者を出したが無得点に封じた。「走者を出しても打者に集中できた」。最速は143キロ。安定感が光った。
緒方監督の評価は日に日に高まるばかりだ。「スピードはまだまだ上がるよ」。オリックス戦での先発については明言を避けたが、含みを持たせた。期待する左腕に“開幕”を託す可能性は十分にある。
12日にはドラフト2位・高橋昂(花咲徳栄)が1軍を1日体験。ブルペンでキレのある球を投げ、周囲を驚かせた。「自分の存在をなくさないように頑張らないといけない」。塹江は新たな刺激を受け、闘志を燃やした。
「僕の一番近い目標は、チーム最初の試合で投げること」と言い切る。日々、反省を繰り返しながら成長を続ける19歳の若鯉。存在感を示し、次の目標とする開幕ローテ入りへ前進する。