ドラ3床田 見せたぞ『超負けん気』 打撃直撃がなんだ!続投志願
「広島紅白戦、紅組6-0白組」(14日、日南市天福球場)
広島のドラフト3位・床田寛樹投手(21)が紅組の2番手で実戦デビューを果たし、2回を3安打無失点に抑えた。「全然ダメ。変化球でストライクが取れなかった」と反省したように、立ち上がりは力みからボールが先行。2安打を浴びて1死一、二塁のピンチを招いたが、中軸の松山、鈴木を打ち取った。
周囲をヒヤリとさせたのは次のイニングだった。安部の打球が右ひざを直撃。激痛に顔をゆがめたが、「こんな情けない投球をしたままマウンドを降りるのはみっともない」と続投を志願。負けん気の強さも見せた。
スタンドには母校・中部学院大の野球部員の姿があった。15日からの鹿児島キャンプを前に、野間、床田の両先輩を激励するためにバス3台でフェリーを乗り継ぎ、日南を訪れたのだ。床田は紅白戦前のランチタイムを利用して記念撮影。久々に再会した後輩からは「体がごっつくなりましたね」と驚かれた。
試合を見守った恩師の原監督からは「突っ立って投げていて、大学時代のいいフォームじゃなかった」と激辛の評価を受けたが、それも期待の裏返し。左の先発はジョンソンが確定済みで、もう一枚を塹江、中村恭らと争う。候補の1人だった戸田が2軍落ちし、床田は「自分にもチャンスはある。(ライバルに)負けないようにしたい」と、し烈な争いに勝ち抜く覚悟を示した。