「広島紅白戦、紅組６－０白組」（１４日、日南市天福球場）

　力強く振り抜いた一撃は、あっという間に右中間後方のネットまで届いた。岩本貴裕外野手（３０）が第２打席で中村恭から豪快な“チーム１号”を放った。「ストライクゾーンに来た球は積極的にいこうと思っていた。いい形で強い打球が打てた」。第４打席でも左前打を放ち、ほおを緩ませた。

　昨季は左の代打で打率・３３３をマークして存在感を示した。オフも精力的にトレーニングや食事改善に取り組み、体脂肪率を落としたことで「体がよく動くようになった」と手応えを感じている。

　今キャンプは２軍スタートだったが、１３日から始まった紅白戦で１軍に呼ばれ、２試合で６打数３安打１打点。「自分が求められているのは長打。外野にはいい選手がそろっているが、その中で自分もしっかりアピールしていく」と充実した表情を見せた。