安部 三塁争奪マルチで猛アピール 闘志むき出し「かかってこいペーニャ」

 「練習試合 オリックス5-5広島」(18日、SOKKENスタジアム)

 広島・安部友裕内野手(27)が18日、練習試合・オリックス戦(清武)に「7番・三塁」で先発出場。4打数2安打とマルチ安打を記録し、三塁レギュラー取りをアピールした。17日に三塁を争う新助っ人・ペーニャがキャンプ地日南入り。強力なライバルの出現に闘志を燃やし、チーム初の対外試合で存在感を発揮した。

 レギュラー取りの決意をバットに宿した。新助っ人・ペーニャと三塁のポジションを争うことになる安部が、チーム初の対外試合で存在感を発揮。有言実行の猛アピールだ。

 「守備でエラーがあったので…。結果が出たことは素直にうれしいですけど、チームの足を引っ張ってはいけない。もっと練習しないといけないです」

 二回、先頭ロメロの三ゴロを失策。試合後は真っ先にその反省を口にしたが、すぐさまバットで取り返した。五回、無死走者なし。4番手・金田に追い込まれながらも右前へ。さらに5-5の同点に追いついた八回2死からは7番手・角屋の140キロを再び右前へ。アウトになった2打席もライナー性の捉えた打球。仕上がりの良さを見せつけ、クールな緒方監督をニンマリさせた。

 「安部は内容が良かったね。昨年の成績が自信になっている。エラーはあったにせよ、4打席、打撃内容は良かったと思う。ポジションをモノにできるように頑張ってアピールしてほしいね」

 昨季は115試合に出場し打率・282、6本塁打、33打点。三塁でチーム最多58試合に先発出場した。プロ10年目の今季は定位置の確保に燃えている。

 「かかってこい! ペーニャ!」

 新助っ人獲得が決定した翌日は腹の底から声を発して、素振りを決行。一心不乱にバットを振り続けた。あえてライバルの名前を口に出すことで、自らの気持ちをより一層奮い立たせたという。

 ペーニャは昨日、日南入りするや早速3時間の猛練習。三塁争いのゴングが高らかに打ち鳴らされた。そんなタイミングでの価値あるマルチ安打だった。

 「ペーニャどうこうより、結果を出して、1軍に残って、レギュラーを取りたい。自分のやるべきことをやるだけです」

 打って守って走って-。新たなライバルが現れても、自分のスタイルを貫くだけだ。安部の顔つきは三塁競争を勝ち抜く気概にあふれていた。

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