ドラ3床田 ローテ入りへ前進 抜群の制球力魅せた 紅白戦2戦連続2回0封
「広島紅白戦、白組4-3紅組」(19日、天福球場)
広島のドラフト3位・床田寛樹投手(21)=中部学院大=が19日、今キャンプ2度目となる紅白戦に登板した。最速144キロの直球と制球された変化球を駆使し、2回を1安打無失点。貴重な先発左腕として、開幕ローテ入りへ一歩前進した。
「いい感じで低めに投げられたかなと思います。コーナーを広く使えた。スライダーで空振りを狙いにいき、しっかり取ることができた」
立ち上がりから制球は抜群だった。三回から始まった紅白戦の五回からマウンドに上がると、2死から堂林に1ボールから4球ファウルで粘られたが、最後は低めのスライダーで空振り三振。六回は無死からの安打で走者を背負ったが後続を断ち切り、紅白戦2試合連続の無失点とした。
他球団も即戦力左腕の好投に警戒を強めた。阪神・飯田スコアラーは「コントロール、スライダーがいい。直球にキレが出てきたら戦力になる」と評価。中日・井本スコアラーも「安定した投球を続けている。ストライク先行で大崩れしない投手」と分析した。
開幕1軍、開幕ローテ入りへあとは結果を積み重ねるだけだ。調整不足で同じ左腕の戸田が離脱し、床田への期待は大きくなった。「チャンスだと思ってアピールしたい。今日のような投球を続けていく」。積極的にその座を奪いにいく。