菊池“侍魂”持ち帰る「どんな形でも」世界一奪還してセ界一連覇じゃ
「広島春季キャンプ」(20日、日南)
広島の菊池涼介内野手(26)が、一足早く春季キャンプを打ち上げた。23日からはWBC日本代表の強化合宿に参加する。3月開催の本大会に向け、例年よりも走攻守で早めの調整を行い、準備は整った。鯉のチームリーダーが世界一奪還に貢献し、セ・リーグ連覇、日本一を目指すチームに最高の流れを持ち帰る。
世界との戦いへ、準備は整った。日南キャンプ最終日。練習前、選手、首脳陣が円陣になり、侍ジャパンの3人が声出しを行った。先陣を切った菊池は「一生懸命、裏方として頑張ってきます」と笑いを誘うと、「元気よく変わらず頑張ります。見ていてください」と力強く誓った。
国の威信を懸けて戦うWBC。「どんな雰囲気、場所でやるのか想像はつかないですが、本当にやるしかない。どんな形でも世界一を取って、“いい気”をカープに持って帰ってこられるように頑張りたいです」。チームにリーグ連覇への勢いをもたらすためにも、世界一の称号を土産に持ち帰るつもりだ。
侍ジャパンでは三塁に就く可能性もあるが、心配はない。19日の紅白戦では12年9月27日・巨人戦(マツダ)以来となる三塁の守備に就いた。「シーズン中もノックを受けていたので、変わった感じはない」。守備機会は1度だけだったが、本職の二塁同様、軽快な動きで打球を処理した。
田中、鈴木とともに例年よりも早い調整を進めてきたが、「僕らだけ仕上がっている感覚というのもなく、みんないい感じで1次キャンプを終えていた」と振り返った菊池。まずは全力で世界の頂点を目指す。