堂林“新井打法”で二塁打2本!左方向へ強い打球 打撃改造に手応え
「練習試合、広島15-1KIA」(23日、コザしんぎん)
広島の堂林翔太内野手(25)が、韓国・KIAとの練習試合に「1番・中堅」で先発出場し、2安打を記録した。いずれも左翼方向への力強い二塁打。新井に弟子入りし、昨秋から取り組む打撃改造が本物になりつつある。
初回、初球の直球を捉えた打球が左中間を破った。続く三回は、追い込まれた状況で内角高めの直球を左翼線へ運んだ。「あんな球を意識していたら、他の球がぼやけてしまう」。無意識に反応した体。これまでとは違う感覚が芽生えている。
2本の二塁打は復活の兆しを感じさせるものだ。だが、堂林が真っ先に語ったのは反省だった。「去年から何とか1点を取る野球をしているのに…」。六回無死三塁で空振り三振。チームが目指す野球を体現できなかったことが、次戦への課題になった。
昨秋から守備練習は外野がメイン。この日の守備機会はなかったが常に強風で揺れるスコアボード上の旗を確認しながらポジションを変えた。堅守もまたチームが掲げるスローガン。足を引っ張る訳にはいかない。
「結果を出していかないといけない立場。毎日、結果にこだわってやりたい」。今キャンプ中の実戦は残り5試合。死に物狂いでグラウンドに立つ。