ドラ3床田 闘志むき出し 28日・サムスン戦「0点に抑える」
「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)
広島のドラフト3位・床田寛樹投手(21)=中部学院大=が26日、対外試合初先発に闘志を燃やした。ここまで実戦3試合は中継ぎ登板だったが、28日にコザしんきんスタジアムで行われる韓国・サムスンとの練習試合に先発予定。先発で結果を出している同1位・加藤(慶大)の活躍を刺激に開幕ローテ入りをアピールする。またこの日行われる予定だったヤクルトとのオープン戦(浦添)は雨のため中止になった。
昨秋のドラフト指名後、床田は何度も「先発にこだわりがある」と言い続けてきた。今キャンプ最後の実戦となる28日、韓国・サムスンとの練習試合。初めて先発としてマウンドに上がる。ようやくチャンスが巡ってきた。表情を引き締め、言葉に力を込めた。
「1軍にずっといたいので、どこでも投げてアピールしたい気持ちがあります。でも、本心は先発をしたい。そう思ってきました。無駄なボール球を減らして、打たせて取る投球をしたい」
ここまで実戦は3試合で計6回無失点と好投を続ける。前回、対外試合初登板となった24日・ロッテとの練習試合では、2回2安打無失点と好投した。それでも「立ち上がりに課題を残した。ボール先行になってしまった」と反省を忘れない。先発では、相手に流れを渡さないためにも初回の失点は避けたい。前回登板で出た課題を克服して、安定感のある姿を印象付けるつもりだ。
ライバルの存在に刺激を受けている。同期入団の加藤は、同日のロッテ戦で先発し2回5奪三振、無失点。初回は無死満塁から3者連続三振を奪ってピンチを切り抜けるなど、対外試合初先発にも動じることなく、結果を残してみせた。ともに実戦で無失点を続けているが、「同じ学年だし、好投しているのはうれしい。僕も良い結果を出したい」と言いきった。
この日は浦添でのヤクルト戦が雨で中止。チームに帯同していた床田は、28日の試合に備えてブルペンで投球練習を行った。初めてプロのキャンプを過ごして感じたのは、球威もさることながら制球力の重要性だ。そのことを念頭に、打者の内外角を想定して1球1球、丁寧に左腕を振り、約50球を投げて最終調整を終えた。
「0点に抑え、僕も先発ができるという姿を見せたい」。右脇腹の違和感を訴え2軍調整中の大瀬良に加え、福井も背中の張りで別メニューを強いられた。ライバルの“離脱”を横目に、ルーキー左腕が内容、結果を残して開幕ローテ争いに参戦する。