カープ岡田、阪神打線の内角エグる 苦手右打者克服へ容赦しま宣言
広島・岡田明丈投手(23)が4日、マツダスタジアムで全体練習に参加した。先発する5日の阪神戦(甲子園)のテーマは内角攻め。新球「ストレートチェンジ」でグイグイ攻め、苦手の右打者克服につなげる考えだ。昨季の阪神戦は3試合で2勝0敗。開幕カードでぶつかる相手に、苦手イメージを植え付ける。
ぽかぽか陽気に包まれたマツダスタジアムで、登板前の準備を完了させた。5日・阪神戦に先発する岡田は、今年最長の4イニングを投げる見込み。キャッチボールなどで汗を流すと、「右バッターのインコースにしっかり投げ込みたい。紅白戦じゃないので、思い切っていけると思う」と、容赦ない内角攻めを宣言した。
強気の投球こそ右腕の生命線だ。昨季は左打者の被打率・228に対し、右打者は同・299。左打者の胸元は突けても、右打者の内角には投げきれなかった。その反省から、今年は新球「ストレートチェンジ」の習得に挑戦。球速は140キロ台で打者には直球と同じように映る球だ。
前回登板の2月25日・中日戦(北谷)では「右バッターは詰まってくれる、そういうスイングが見られた」と手応えをつかんだ。2回2安打無失点の結果にもつなげ、「(シーズンでも)使いたいので、インコースに投げる球を増やしていきたい」とさらなる精度向上を目指している。
阪神はプロ初勝利を挙げた相手で、相性がいい。昨季は3試合に登板し2勝0敗、防御率2・00。立派な虎キラーだが、「昨年とは違うと思うので、新たな気持ちでいきたい」と油断なし。現状、ジョンソン、野村に次ぐ先発ローテ3番手の立場だが、「全力でアピールしないといけない」と貪欲に結果を追い求める。