18日・黒田氏引退試合は全員背番号「15」 特別ユニホームで魂継承 

 広島は13日、「黒田博樹特別試合」として行う18日の日本ハムとのオープン戦(マツダ)で緒方監督以下、コーチ、選手らが着用する背番号「15」の特別ユニホームを発表した。特定選手の番号を全員が付けるのは球団史上初めて。黒田氏も始球式を務める一戦。ナインは“引退試合”で躍動し、レジェンドに今季の強さを証明する。

 緊張した面持ちで小窪、会沢、野村がカメラの前に立った。背中には「15」の数字があった。昨季限りで引退した黒田氏がつけた、球団史上3例目の永久欠番だ。「黒田博樹特別試合」として行われる18日・日本ハムとのオープン戦で全員が着用する。野村は「黒田さんがつけていた背番号。つけさせていただいて光栄です」と感想を口にした。

 引退を表明して臨んだ日本ハムとの日本シリーズ。敵地での第3戦先発が、現役最後の登板になった。「引退試合はしていない」と鈴木球団本部長。シーズン終了後からセレモニーなどを球団内で検討し、今回の“引退試合”が実現した。試合前には昨季のリーグ優勝を記念して作られたチャンピオンリングが贈呈され、始球式のマウンドにも上がる。

 15年8月6日「原爆の日」の阪神戦では、記憶の歴史を継承するため背番号「86」の特別ユニホームを着用した。特定選手の背番号を、全員がつけるのは球団史上初だ。チケットは既に完売状態。球団関係者は「オープン戦でチケットが売り切れるのは過去に例がない」と影響力の大きさに驚いている。

 特別ユニホームは、黒田氏が入団した当時のユニホームがモチーフとなり、左胸にはマウンドに向かう後ろ姿がデザインされたワッペンが縫い付けられた。「ヤンキースのリベラを参考にした」と松田常務取締役・オーナー代行。元チームメートで通算652セーブの守護神が、13年の引退セレモニーでユニホームにつけていたものが目にとまり、今回、特別感を演出するために製作された。

 ナインは白星にこだわり、心配されている“黒田ロス”を一蹴する意気込みだ。選手会長の小窪は昨季、節目でレジェンドに助言を仰ぎ、チームをまとめあげた。「黒田さんの意志を引き継いでいくのが僕の使命。心配をなくす試合をしたい」。会沢も「黒田さんが抜けても、今年のカープは強いという戦いを見せたい」と闘志を燃やした。

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