鯉31年ぶり屈辱…ノーノー負け 松坂にやられた…開幕へ尽きぬ不安
「オープン戦、ソフトバンク1-0広島」(25日、ヤフオクドーム)
広島が実に31年ぶりの屈辱を味わった。ソフトバンクの松坂、五十嵐、サファテの3投手の前にノーヒットノーランに抑えられた。広島がオープン戦で継投による無安打無得点負けを喫したのは、1986年3月27日の近鉄戦(藤井寺)以来。開幕が1週間後に迫る中、打線のお寒い現状に首脳陣も頭を抱えた。
スコアボードにきれいに並んだ9個の「0」。得点どころか安打もなし。ヤフオクドームの左翼席を真っ赤に埋めた赤ヘルファンは一度も盛り上がることなく、ゲームセットの瞬間、席を立った。
松坂の老かいな投球の前に打線が空回りした。走者を出したのは四球の2度だけ。五回2死からは4者連続三振を喫するなど、7回をぴしゃりと封じ込められた。八回は五十嵐、九回もサファテの前に沈黙を続けた。
広島がオープン戦で継投による無安打無得点負けを喫したのは31年ぶり。丸は「きょうは内容ではなく、結果で示そうと(野手で)話し合っていただけに投手に申し訳ない」と言葉少な。新井も「オープン戦とシーズンは違うとはいえ、いい気はしない。自分たちのやるべきことをしっかりやらないといけない」と自らに言い聞かせるように話した。
オープン戦16試合でチーム打率は12球団中10番目となる・222と低迷。得点が1点以下だった試合は実に9試合もある。WBC組の3人が不在だったとはいえ、開幕へ向けて不安は尽きない。
緒方監督は「結果だけで見るつもりはないが、無安打はいただけない」と渋い顔。石井打撃コーチも「この結果を真摯に受け止めないと。選手が何を感じて、今後にどう生かすかだ」と奮起を求めた。